#111【初代皇帝の治世】ローマ人の物語14 パクス・ロマーナ 上 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)
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塩野 七生

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暗殺されたカエサルから、後継者に指名されていた17歳のオクタヴィアヌス。

アントニウスとの戦いを制し、34歳にしてついに彼の統治が始まる。

彼は元老院から「アウグストゥス」という尊称を受け、その後はその名で呼ばれている。
それは、共和政復帰を宣言した功績に謝してである。
彼も次のように言う。

「わたしは、権威では他の人々の上にあったが、権力では、
誰であれわたしの同僚であった者を越えることはなかった」

これは、特別な権力を持った皇帝ではない、ということを言っている。
皇帝とはいえ、元老院とローマ市民に承認を受けなければならないのである。

この「パクス・ロマーナ」の巻は、次の事がテーマである。

「天才の後を継いだ天才でない人物が、
どうやって天才が到達できなかった目標に達せたのか」

また、ローマ帝国は、カエサルが青写真を描き、
アウグストゥスが実行した、と言われる。

ローマ帝国にとって、カエサルに次いで重要な人物である。


* 目次 *
第一部 統治前期(紀元前29m年~前19年)
     アウグストゥス、34歳~44歳

 若き最高権力者
 軍備削減
 国勢調査
 霊廟建設
 情報公開
 元老院のリストラ
 共和政復帰宣言
 「アウグストゥス」
 イメージ作戦
 書き手から見たアウグストゥス
 「内閣」の創設
 属州統治の基本方針
 「安全保障」
 西方の再編成
 ”国税庁”創設
 「幸運のアラビア」
 「護民官特権」
 通貨改革
 選挙改革
 ローマ時代の「ノーメンクラトゥーラ」
 血への執着
 ”食糧安保”
 東方の再編成
 ユダヤ問題
 パルティア問題
 エジプト
 首都帰還


<グッときたところ>
①アウグストゥスとカエサルの違い。
「第一に、何ごとにも慎重な彼本来の性格。
第二は、殺されでもすれば大事業も中絶を余儀なくされるという、
カエサル暗殺が教えた教訓。
第三、演説であれ著作であれ、カエサルに比類しうる説得力は
自分にはないという自覚」

→自分を客観的に見ている人である。


②政策の実施。
「マキアヴェッリが言うように、『新しい政策を断行しなければならない場合は、
人々に考えを批判する時間を与えないように次々と行うべきである』」

→アウグストゥスは、それを先取りしたかのように実施していた。
 考えさせてはダメ。


③創造者の才能。
「たとえマイナスがあってもそれをプラスに転化しうる才能は、
創造者の必ずそなえもつ才能でもある」

→マイナスをプラスにして、民衆の支持を得なければならない。


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