#117【地道に信頼回復】ローマ人の物語19 悪名高き皇帝たち 3 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生

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前帝カリグラが殺害されたため、急遽クラウディウスが4代目の皇帝となる。
彼は、2代目皇帝ティベリウスの甥であり、3代目皇帝カリグラの叔父に当たる。

皇帝に即位した理由は、初代皇帝アウグストゥスと血の繋がりがあり、
それは統治の正当性があるからである。

彼は、小児マヒのせいか右足を引きずったりと、弱々しい体格だったため、
軍務や政治職には就けられず、50歳まで好きな歴史の研究に専念していた。

予期せぬ即位だったが、彼は公益への奉仕の意欲が強く、
また、元老院議員に有能な協力者がいたため、
カリグラの失政の信頼回復に誠心誠意努めた。

彼の統治の特徴は、政策の実行のため官僚組織のような秘書官システムを
作ったことである。
しかし、それはギリシア人の解放奴隷を使用していて、皇帝に話すにも
有能であっても解放奴隷に頭を下げなければならず、上層身分には不満があった。

また、彼の性格は、畏敬の念を抱かせるところがなく、軽く見られがちだった。

地道に国政はよくしていったが、その性格のせいか、
残念ながら彼の統治は市民、元老院からは評価されなかった。



* 目次 *
第三部 皇帝クラウディウス
(在位、紀元41年1月24日ー54年10月13日)
予期せぬ皇位
歴史家皇帝
治世のスタート
信頼の回復
北アフリカ
ユダヤ問題
ブルタニア遠征
秘書官システム
皇妃メッサリーナ
国勢調査
郵便制度
「クラウディウス港」
メッサリーナの破滅
開国路線
奴隷解放規制法
アグリッピーナの野望
哲学者セネカ
ネロの登場
晩年のクラウディウス



<グッときたところ>
①歴史に関心を持つこと。
「人間性に関心を持つか否か、がそれを決める」

→クラウディウスは長い間、アウトサイダーとして
観察力と分析力を持って当時の時代も含めて歴史を見ていた。


②読書。
「書物から得た知識も、現実とのつき合わせを経て、
はじめて認識になりうる。
認識とは、哲学的にいえば、理知によって書物の窮極をきわめることだが、
普通に言えば、何が重要か、を理解することである」

→本を読み、それをいかに活かすかが重要。


③古代では、喜劇も悲劇も同じ日に続けて上演された。
「人の一生は、このようにどれか一つで終わるのはまれで、
多くの人の人生は、喜劇と悲劇の繰り返しで成り立っていると、
古代人は考えていたのかもしれない」

→人生、山あり谷あり。


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