#118【最も悪名高き皇帝ネロ】ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち 4 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4) (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生

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四代目皇帝クラウディウスは、好物のキノコ料理で当たって死亡、
となっているが、実際は彼が政略結婚させられた妻アグリッピーナの陰謀だった。

カエサルが青写真を描き、アウグストゥスが構築し、
ティベリウスが盤石にし、クラウディウスが手直しをほどこしたといわれている。

アグリッピーナの息子が、五代目皇帝のネロ。
17歳で即位。
セネカという優秀な補佐がいたため、始めの5年は善政と言われる。

しかし、セネカが引退した後は悪政となる。
ガリア人ヴィンデックスのコメントが全てを表している。

「ネロは帝国を私物化し、帝国の最高責任者とは思えない蛮行の
数々に酔いしれている。
母を殺し、帝国の有能な人材までも国家反逆の罪をかぶせて殺した。
そのうえ、歌手に身をやつし、下手な竪琴と歌を披露しては嬉しがっている。
帝国ローマの指導者にはふさわしくないこのような人物は、
一刻も早く退位させるべきであり、それによって、われわれガリア人を、
そしてローマ人を、いや帝国全体をも救うべきである」

結局、元老院からは「国家の敵」と宣言され、いわば不信任を突きつけられた。
そして、30歳で自害した。

これでアウグストゥスが始めた「ユリウス・クラウディウス朝」は崩壊した。


* 目次 *
第四部 皇帝ネロ
(在位、紀元54年10月13日ー68年6月9日)
ティーンエイジャーの皇帝
強国パルティア
コルブロ起用
母への反抗
治世のスタート
経済政策
アルメニア戦線
首都攻略
母殺し
「ローマン・オリンピック」
ブリタニア問題
アルメニア・パルティア問題
セネカ退場
ローマ軍の降伏
その間、ローマでは
外交戦
問題解決
歌手デビュー
ローマの大火
再建
ドムス・アウレア
キリスト教徒・迫害
歌う皇帝
ピソの陰謀
青年将校たち
ギリシアへの旅
司令官たちの死
凱旋式
憂国
決起
「国家の敵」


<グッときたところ>
① 有能なリーダー。
「人間と労苦の時間の節約に長じている人のことではないかと
思いはじめている」

→部下に無駄なことをさせない。


②人間の心。
「親近感と敬意は、彼ら(ローマ市民)の心の中では
両立しがたい存在であることを知らなかったのだ」

→皇帝は敬意を払われないといけないが、ネロは親近感を与えすぎた。


③いかなる仮説も、説得力を持たねばならない。
「体制(ローマ帝国)を批判するのに反体制(キリスト教)側からの
批判ばかりでは、説得力が充分でない。
完全な説得性をもつには、体制側からの批判もあったことを紹介するのは有効だ」

→異なる立場からの意見を聞くことが重要。


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↓次シリーズ「危機と克服」。そのあとが五賢帝の時代。

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