#123【帝国は安定するが】ローマ人の物語23 危機と克服 下 塩野七生 新潮文庫

ローマ人の物語〈23〉危機と克服〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生

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皇帝ヴェスパシアヌスの死後、息子のティトゥスが跡を継いだ。
不幸にも彼のが即位した二ヶ月後に、
ポンペイなどを埋没させたヴェスヴィオ火山が大噴火した。

さらにその翌年春にローマの中心部に大火、夏にはイタリア全域で疫病が発生。
皇帝ティトゥスが大事故の善後処理に没頭しているうちに彼の生命も燃え尽きてしまう。


その後、弟のドミティアヌスが皇帝となる。

彼は、ライン川とドナウ川の間にリメスという防壁を建設したり、インフラを整備したり、
蛮族との戦争もしたり、照明が高くつく時代にコロッセウムでナイターを開催したり
していながら、財政は健全であった。

というもの、前々帝のヴェスパシアヌスが国政調査を行って、
税金を取るべきところから取っていたからである。

しかし、次第に評判は下がっていく。

ドナウ川のダキアにてローマ軍が敗れ、捕虜となったローマ兵がいる。
その後、平和協定が結ばれたが、捕虜の返還のため小額であるがお金を支払った。
これがローマ人に不評であった。

また、ドミティアヌスは元老院の反対派を一掃するために「デラトール」
いわば密告者のような人々を活用して、恐怖政治を行った。
当然これは元老院に評判が悪い。

彼の最期は、身内の女性問題のために暗殺されてしまう。

元老院は、彼を記録抹殺刑にして、彼に関する記録はほとんど消された。


その後は、五賢帝の一人目となるネルヴァが皇帝となる。

彼はショートリリーフとして、次の皇帝にトライアヌスを指定し、共同統治をとった。



* 目次 *
第六章 皇帝ティトゥス
(在位 紀元79年6月24日~81年9月13日)
ポンペイ
現場証人
第一の手紙
第二の手紙
陣頭指揮


第七章 皇帝ドミティアヌス
(在位 紀元81年9月14日~96年9月18日)
「記録抹殺刑」
人間ドミティアヌス
ローマの皇帝とは
公共事業(1)
給料値上げ
「ゲルマニア防壁」
カッティ族
内閣
司法
地方自治
公共事業(2)
”ナイター”開催
ブリタニア
ダキア戦役
反ドミティアヌスの動き
幸運の女神
平和協定
一つの「計器」
”教育カリキュラム”
恐怖政治
「デラトール」
「終身財務官」
暗殺

第八章 皇帝ネルヴァ
(在位 紀元96年9月19日ー98年1月27日)
”ショート・リリーフ”
トライアヌス登場
ローマの人事


<グッときたところ>
①ヴェスヴィオ山の噴火の際に救助に行った人の言葉。
「幸運は、勇気ある者を助ける」

→勇気がある者は、幸運に恵まれる、ということだろう。


②ローマ帝国があれほども長命を保てた理由。
「ローマ人が多民族を支配するのではなく、
多民族までローマ人にしてしまったからである」

→寛容の精神。


③ローマの人事。
「私益なしの公益型であろうと、問題は動機ではなくて結果なのだ。
そして結果ならば、ローマのリーダーたちは次世代のリーダーたちの
育成に成功したとするしかない」

→後継者が育つから、国家は長命になる。


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