#132【ローマの水道】ローマ人の物語28 すべての道はローマに通ず 下 塩野七生 新潮文庫




本巻は、ハードなインフラで、水道、
そしてソフトなインフラとして医療、教育について。

私は11月に新婚旅行でローマに行ったが、
不思議に思うことがあった。

なぜ、通りにある水道の蛇口から水が垂れ流しなのか?
なんと、もったいない!

地元の若い女性が、その水を飲んでいたのにはびっくりした!

そもそも、蛇口だけでなく、至るところに噴水があり、
ジャージャー流れている。

その答えが本書に書かれていた。

水道は、古代ローマ時代から使われている
「流しっぱなし」の水道なのである。

当時は消毒剤もなかったであろうから、
流しっぱなしが一番清潔で安全に供給できる方法だったのだろう。

ローマ人は、清潔な水を使って料理をし、
毎日のように公衆浴場で身体を清潔に保つので、
疫病の予防に役立っていたはずである。

そして、何もよりも驚くのは、水源から水を市内まで運んでこれる技術力である。

2000年も前にインフラを整備していたローマ帝国には、
感心してしまう。

自己満足のピラミッドを作らせたエジプトとは大違いだ。
エジプト市民を見ていると、ムバラク大統領も古代エジプトの王と、
思考が似ているように見える。


* 目次 *
第一部 ハードなインフラ (承前)
4 水道

第二部 ソフトなインフラ
1 医療
2 教育

巻末カラー
属州のインフラ


<グッときたところ>
①マキアヴェッリによる、よきリーダー。
「一方は、自分に何でもやれる能力あることから、何でも自分一人でやってしまう人。
他方は、自分には何でもやれる能力がないことを知っていて、
それゆえに自分にできないことは他者にまかせる人」

→前者がカエサルで、後者がアウグストゥス。
阿久根市の前市長は前者だが、あれは民主主義的にはどうかと思う。


②弁論の教育。内容の他に聴かせる技術も重要。
「どのような身ぶりが適しているか。
感じ良く耳にはいる声音はどのようなものか。
また、ユーモアは、どこでどのように差しはさめば効果的であるか。
弁論を行う場はどこで、聴衆はどの様な人か。
このような事情すべてが、意思伝達の技能の向上には欠けてはならないこととされたのである」

→昔も今も変わらない。
カエサルの演説も好材料らしい。


③現代でもインフラが与えられない国があることについて、著者の言葉。
「経済的に余裕がないからか。
インフラ整備を不可欠と思う、考え方が欠けているからだろうか。
それとも、それを実行するための、強い政治意志が欠けているからか。
それともそれとも、「平和」の存続が保証されないからであろうか」

→新興国では、インフラ整備がビジネスチャンスとなっている。
それは、先進国の仲間入りを望む政治意志があるからだろうか。


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