#135【パクスロマーナの終り】ローマ人の物語30 終わりの始まり 中 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈30〉終わりの始まり〈中〉 (新潮文庫)
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塩野 七生

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最後の五賢帝、マルクス・アウレリウスの統治後期。
 相変わらず彼の統治期間は平穏な時期がない。

彼の生涯を歴史家のカシウス・ディオの言葉がうまく表している。

「この人の真摯な生き方と生涯を通しての責任感の強さを思えば、
もう少し幸運に恵まれた治世を送ってもよかったはずであった。
だが、実際はまったくそうでなかったのは、まず第一に、彼自身が
健康に恵まれなかったことである。
第二に、治世のほとんどが次々と起こる難問に襲われつづけたことであった。
だが、わたしは、こうであったからこそかえって、
彼に対してより深い敬意をいだき、賞め讃える思いにさえなるのである。
皇帝としての彼が直面した問題は、まったく新しく、
しかも困難な課題ばかりであったのだ。
それでもなお、マルクス・アウレリウスは、
病弱な身体でも59歳まで持たせたように、
ローマ帝国の延命にも成功したのであった」

五賢帝の中で、唯一実子がいたマルクス・アウレリウスは、
後継を息子コモドゥスとした。
「息子は選べないが、後継者は選べる」とハドリアヌス帝は言う。
しかし、マルクス・アウレリウスは親の情もあったかもしれないが、
帝位をめぐる内乱を防ぐためにそうした。

残念なことに、コモドゥスは、先の歴史家カシウス・ディオに言わせると、
次の一言につきる。

「帝国にとっての災難であった」


* 目次 *
第一部 皇帝マルクス・アウレリウス(承前)
(在位 紀元161年ー180年)
 ローマ人と蛮族
 時代の変化
 「マルクス・アウレリウス円柱」
 ドナウ河戦線
 前線の基地
 蛮族のドミノ現象
 謀叛
 将軍カシウス
 後始末
 世襲確立
 「第二次ゲルマニア戦役」
 死

第二部 皇帝コモドゥス
 (在位 紀元180年ー192年)
 映画と歴史
 戦役終結
 「60年の平和」
 人間コモドゥス
 姉・ルッチラ
 陰謀
 初めの五年間
 側近政治 
 「ローマのヘラクレス」
 暗殺
 


<グッときたところ>
①カッパドキア属州の総督マルティウス・ヴェルスの外交手段。
「相手が何を欲しているかを読みとり、それを真摯な言葉で約束し、
自らは質素な生活をしていながら、贈物には豪奢好きのオリエント人も
目を向くような品を贈り、何よりも彼らがローマに対して絶望するのではなく、
希望をいだけるように話をもっていくのが常だった」

→ビジネスマンとして見習いたい!


②危機に直面したときの打開策の実施の重要点。
「実施の速度と、実施する際に迷わないこと」

→危機に直面したら、迷っている暇はない。


③哲学。
「人間とは、崇高な動機によって行動することもあれば、
下劣な動機によって行動に駆られる生き物でもあるという、
人間社会の現実までは教えてくれない。
それを教えてくれるのは、歴史である」

→そう思うから、私は塩野七生や司馬遼太郎の本が好きだ。


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