#144【危険な放射線量?】今この世界を生きているあなたのためのサイエンス1 リチャード・ムラー


今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
楽工社
リチャード・A. ムラー

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カリフォルニア大学バークレー校の「ベスト講義」の書籍版。
著者リチャード・ムラーは、同校の物理学教授。
マッカーサー・フェロー賞(別名  天才賞)の受賞者。

本書は、著者が文科系学生を対象に行っている有名
カリフォルニア大学バークレー校の「ベスト講義」の書籍版。
著者は、同校の物理学教授。
マッカーサー・フェロー賞(別名  天才賞)の受賞者。

本書は、著者が文科系学生を対象に行っている有名な講義がベース。

今、問題になっている原子力について 、本書の半分くらい説明している。
文科系学生向けの講義だけに、文科系学生だった私にとってもわかりやすい。

<原子力、特に放射線についてわかったこと>
体がうけた放射線のダメージを測るために、「レム」という単位が使われる。
(今朝の日経新聞では、シーンベルトという単位を使っている。
1ミリシーベルト=100レム)

被曝線量が100レム(=1ミリシーベルト)以下の場合は、まったくなんの症状も現れず、体へのダメージの大部分は自己修復される。

200レム(=2ミリシーベルト)の放射線を浴びれば、病気になり、ほとんどの髪の毛が抜け落ち、吐き気とだるさを感じる。

300レム(=3ミリシーベルト)浴びれば、死亡する確率は50%。

(報道では、3月13日午後1時52分に1557マイクロシーベルト(
=1.557ミリシーベルト),
午後2時24分に184マイクロシーベルト(=0.184ミリシーベルト)に低下したという。
1.557ミリシーベルトでは、通常量を超えているが、すぐ病気になるというほどでもなさそうだ)

ガンが発症するのは、2500レム(=25ミリシーベルト=25000マイクロシーベルト)の放射線量を浴びた時。
しかし、これだけ浴びれば、放射能中毒で数時間以内で死んでしまう。
つまり、ガンになる前に死んでしまう。

もし、発ガン量の1%の25レム(=0.25ミリシーベルト)を被曝した場合、100レムより小さいので、放射線症にかかることはない。
しかし、結果としてはガンが引き起こされる確率が1%ある。

チェルノブイリ原発事故での平均被曝線量は45レム(=0.45ミリシーベルト)。
ガンになる確率は、2500分の45、つまり1,8%。
通常でもガンで死ぬ確率は20%。
この被曝者の発ガン確率は20% + 1.8% = 21.8%、
チェルノブイリの被爆者3万人のうち、20%の6000人が通常のガン、1.8%1の500人が放射線によるガンになる。 


<エネルギー問題:脱石油の課題>
キロワット時あたりのエネルギーコストを考慮した場合、石炭のコストはガソリンのたった20分の1。

ただし、ガソリンの方が、同じ重量当たりのエネルギー量は大きく、石炭のように燃えカスが残らない。

脱石油の課題は、エネルギーコストを石炭以下に抑えること。

石炭から石油をつくる「フィッシャー・トロブシュ法」を使えば、石油は数百~1000年以上もつ。
しかし、この方法は製造工場の建設費が高く、原油価格の高値がずっと続くことが確かでない限り、投資をする企業はない。


*  目次  *
第1講
1  9.11事件  ー何が起きたのか?
2  テロリストと核兵器
3  バイオ・テロ

第2講  エネルギー問題
4  エネルギー問題の知られざる真実①
5  エネルギー問題の知られざる真実②
6  太陽エネルギー
7  石油の終焉?

第3講  原子力
8  放射線の基礎知識
9  放射性物質の基礎知識
10  核兵器を知る①
11  核兵器を知る②
12  原子力①
13  原子力②
14  核廃棄物
15  核融合制御


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↓第2巻もあり。
宇宙空間の利用、地球温暖化について。

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この記事へのコメント

通りすがり
2012年07月10日 23:17
1ミリシーベルト=100レムってここでは書いてるけど、これ合ってるの?

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