#336【利】関ヶ原(下) 司馬遼太郎 新潮文庫 1966年


関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
司馬 遼太郎

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いよいよ関ヶ原の合戦の場面。

徳川家康率いる東軍は、戦力7.5万人余、石田三成率いる西軍は10万人余。

しかも、陣地としては、西軍の方が有利。

しかし、それでも不利な家康が勝つのは、戦術不利を事前の内部工作で西軍を切り崩していた。

段取り八分、という言葉があるが、始まる前から流れは家康にあったといえる。

最後は、本当に西軍にいる将が実際に、石田三成を裏切ってくれるか、という不安要素はあったが。


本書の最後は、黒田官兵衛(如水)の言葉でまとめられている。

秀吉の寵臣であった石田三成が裏切らなかったという点で、秀吉は十分に成功した、と。

石田三成のそういう義理堅いところは、尊重したい。


Amazonの内容紹介はこの通り。
天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ヶ原盆地に群れ集った10数万の戦国将兵たち…。
老獪、緻密な家康の策謀は、三成の率いる西軍の陣営をどのように崩壊させたか?
両雄の権謀の渦の中で、戦国将兵たちはいかにして明日の天下に命運をつなぎ、また亡び去ったのか?
戦闘俯瞰図とも言うべき雄大な描写の中に、決戦に臨む武将たちの人間像とその盛衰を描く、波瀾の完結編。



グッときたところ
①利
秀吉はひとに利をくらわせることをもって天下の英雄豪傑をたらした。
かくて天下の人心は汲々として利をのみ思い、茫々として道を思わぬ。
利で得た天下は利が散ずるときにほろぶ。

→秀吉の部下だったものも、彼の死後は反豊臣派の家康につく。
それは家を永続させるために、強い方につくという事情がある。


②石田三成の癖
これほど明晰な頭脳をもつ男が、つねに物の一面しかみえないのである。
(中略)
自分に有利な、自分にとって光明になる計算しかできないのである。
表裏あわせ読むという能力に、この男ほど欠けている人物もすくないだろう。

→こういう理由もあって、関ヶ原の合戦に負けた。


③義
義・不義は事をおこす名目になっても、世を動かす原理にはならない。

→家康は、義を口実に合戦をしかけた。
普通に考えると、お主も悪よのう~という人である。


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