#349【人を動かす】新史 太閤記(下)司馬遼太郎 新潮文庫 1968年


新史太閤記 (下巻) (新潮文庫)
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司馬 遼太郎

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以前読んだ時の印象では、秀吉の生涯を描いていると思っていたが、実際は秀吉が天下をとるまでの話だった。

天下をとるまで、を言い換えれば、徳川家康が大坂城に登り、秀吉に従います、というふりをするところまで。

醍醐の花見や、朝鮮出兵などは描かれていない。

「功名が辻」などを読んで、この新史太閤記にも描かれていると思い込んでいたようだ。


何はともあれ、低い身分から、天下をとってしまう秀吉は、調略の能力が半端ない。

まさに「稀代の智略」。



Amazonの内容紹介はなぜか載っていないので、新潮社のホームページより。

備中高松城を水攻めのさなか本能寺の変を伝え聞いた秀吉は、“中国大返し”と語り伝えられる強行軍で京都にとって返し、明智光秀を討つ。
柴田勝家、徳川家康ら、信長のあとを狙う重臣たちを、あるいは懐柔し、あるいは討ち滅ぼすその稀代の智略は、やがて日本全土の統一につながってゆく。
常に乱世の英雄を新しい視角から現代に再現させる司馬遼太郎の「国盗り物語」に続く戦国第二作。




グッときたところ。
①世を動かすもの
秀吉は人間の欲望を刺戟した。
すると水が低きへ流れを変えるように、秀吉の思うがままの方向に人間どもはうごきだした。
世を動かす原理は人間の欲望である、ということを、秀吉は年少のころから勘づいていたが、その証拠として、これほど壮大な規模で目の前にくりひろげてくれた光景はかれ自身もはじめてみた。

→有名な高松城の水攻めにて。
褒美をやることで、人々が動く。


②悪事
「勘兵衛、世の事はすべて陽気にやるのよ」
それが秘訣だ、と秀吉はおもっている。
悪事も善事も陽気にやらねばならない。
ほがらかにあっけらかんとやってのければ世間の者もその陽気さにひきこまれ、眩惑され、些細な悪徳までが明色にぬりつぶされて一種の華やかさを帯びてくる。

→小泉前首相がこんな感じだったと思う。
「自衛隊の行くところは非武装地帯」
といってイラクにも行かせてしまうところとか。


③調略
調略をしようと思えば、いま家康がなにを欲し、なにを怖れ、なにに魅力を感じているか、ということについて犀利な分析がなければならないが、勝家にはそういう感覚がまるで鼻が欠けたように欠けている。

→ビジネスも同じ!
柴田勝家みたく自分の都合のいいことばかり考えても、相手は動かない。



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↓秀吉のその後は、こちらにも記載あり。
#330【千代、伊右衛門と秀吉】功名が辻(2) 司馬遼太郎 文春文庫 1976年
(2012年9月7日 記す)

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