#344【家康と三河武士】覇王の家(下) 司馬遼太郎 新潮文庫 1979年


覇王の家〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
司馬 遼太郎

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下巻は、信長の死後、家康と秀吉が対峙する長久手の戦いがほとんど。

むしろ、戦い後からいきなり最終章で家康の最期になっているのには、ビックリ!

おそらく、司馬遼太郎の「関ヶ原」や「城塞」も読んで下さい、ということだろう。

ということで、「関ヶ原」は読んだので、今後は、「城塞」を読みます!


本書では、小牧・長久手の戦いで家康が秀吉に勝つが、時代はまだ秀吉の天下。

ただし、家康が勝ったことで、秀吉には強く出ることができるようになった。

これが、家康の天下への欲望を強めたのか?


Amazonの内容紹介はこの通り。
戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか…。
小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。
その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。
信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。




グッときたところ。
①家康と秀吉
家康のいままでの領土のふやしかたはおよそ英雄的ではなく、農夫が汗水をながして田畑をたがやし、その収穫の余剰をもってまた他の田畑を買うというやりかたであった。
秀吉は、それとはまるで逆であった。
その持味である大度をもって世間を魅きつけ、さらにはひとびとが惹きいられか、あらそって秀吉の傘下に入ってゆくような人気と企てをつぎつぎに作りあげつつ、大小の規制勢力群をまとめ、その上に乗っかり、さらにそれを再編成し、いつもまにか織田名義を羽柴名義に切りかえてしまうというやりかたであり、いわば大幻影を大実像に仕立てあげるようなこのやりかたは、天才以外にできるしごとでなく、その天才も、この地上に万年に一度出現するというようなしゅるいのものであろう。

→実際に家康は、秀吉の天下を胡散臭いものと思っていた。
事実、秀吉の死後、豊臣家は家康によって崩れた。



②軍議

故信長のような独裁的性格のつよい男でさえ、軍議のときは最後まで沈黙し、一座の意見が出やすいようにし、衆議が出つくしたあとで、良案をえらんでみずから結論をくだすのが例であった。、家康も、つねにそうである。

→でも、一般社員は何かしら発言しないと!


③家来の総意
かれの家来、というより五カ国のひとびとの総意がそれをきめた、家康としてはその総意を執行すべく自分の身を犠牲にするのである、というふうに物事をもってゆき、人々を納得させるのである。
ずるいといえばずるいが、ひとの心を結束させるにはこれ以上の方法はないであろう。

→家来が決めたので、家来としても責任を持つ。
やらされている、という感覚はなくなると思う。


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↓秀吉の死後の家康
#334【徳川家康と石田三成】関ヶ原(上) 司馬遼太郎 新潮文庫 1966年
(2012年9月29日 記す)

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