#488【消滅しない】里山資本主義 藻谷浩介 角川oneテーマ21新書 2013年


里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
KADOKAWA/角川書店
2013-07-10
藻谷 浩介

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これを読むまで、田舎=何もないと思っていた地域は、衰退していくしかないと思っていたが、そうではなく、むしろ都市部より豊かな生活ができるのではないかと、考えなおした。

地方消滅などと言われているが、これを読むと、まだまだ消滅はしない気がする。

その地域に活力があれば。

地域でお金を回す、という考えには共感していて、買い物は多少高くてもヨーカドーやイオンではなく、八百屋や肉屋で買うようにしている。

また、冬場の暖房として薪ストーブを使ってみたい私にとっては、木材を加工して、燃料にするというのは、おもしろそう。


以下、なるほど~と思ったところ。

(1) 農業
トマトは室温が一二度を下回ると病気にかかり、ダメになってしまうときいた。農業を近代化させれば、当然熱エネルギーが大事になってくる。 「エネルギーをかけずにすむならそれに越したことはないけど、旬だけの野菜では農民は暮らしていけないんです。旬より早いときにニーズがあるものを作っていかなければ、専業では決して食べていけません


(2) アンチ補助金
補助金で造るのは、東京や広島など、都市部にあるものの二番煎じか三番煎じばかり。私は、これではいつまでたってもビリだと思いました。逆境の地、過疎の地に武器はないかと探したとき、確かに何もない。でも何もないということは、逆に何でもやれる可能性があるんじゃないかと思った。


(3) 逆転発送
逆転の発想で捉えれば、役に立たないと思っていたものも宝物となり、何もないと思っていた地域は、宝物があふれる場所となる
森や人間関係といったお金で買えない資産に、最新のテクノロジーを加えて活用することで、マネーだけが頼りの暮らしよりも、はるかに安心で安全で底堅い未来が出現するのだ。



(4) 人
持つべきものはお金ではなく、第一に人との絆だ。人としてのかけがえのなさを本当に認めてくれるのは、あなたからお金を受け取った人ではなく、あなたと心でつながった人だけだからだ。それは家族だけなのか。では家族がいなかったら、家族に見放されたらどうするのか。そうではない。人であれば、誰でも人とつながれる。里山資本主義の実践者は、そのことを実感している。


(5) 焼きジャム
「焼きジャム」という新たなジャンルを開発した。パンを焼いてからジャムを塗るのではなく、ジャムを塗ってから、ジャムごとパンを焼いて食べるのだ。すると、熱々のサツマイモの甘い香りが口いっぱいに広がる。冬の定番のジャムとなった。


(6) 利益
単純に自分のところの利益を最大化するのがいい話ではなくて、地域全体が最適化されることで、自分たちにも利益がまわってくるのです。だからこそ、地域をまず改善していく取り組み


(7) 地域経済
地元の池で育ったホンモロコを給食に使えば、町の外から魚を買う必要がない。同じように代金を払っているようだが、意味合いは全然違う。外の魚だと、お金は町の外に出て行く。でも地元のホンモロコなら、お金は地域に留まる。地域の中で回っていくのだ。  見かけ上、経済活動は小さくなる。でも、実は豊かになっている。里山資本主義の極意だ。



Amazonの内容紹介はこの通り。
課題先進国を救うモデル。
その最先端は“里山”にあった!!危機を超え未来を生む、すり潰されない生き方を提言!!

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