#493【踊りながら待つ】ダンス・ダンス・ダンス(下) 村上春樹 講談社文庫 1988年


ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)
講談社
村上 春樹

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(上)に引き続き、(下)を読了。

(下)では、主人公の「僕」が、ユキという13歳の女の子とのシーンが多く、彼が生き方から性欲とは何か、までいろいろと彼なりの考えを伝えている。

以下が、特にグッときた彼の言葉。

(1) 意志あるところに道ひらく
何かきっとうまい方法があるはずだと思った。
意志あるところに方法は生じるものなのだ。
十分で僕はその方法に思いあった。


(2) 成長
いやでもみんな成長するんだ。
そして問題を抱えたまま年をとってみんないやでも死んでいくんだ。
昔からずっとそうだったし、これからもずっとそうだんだ。
君だけが問題を抱えているわけじゃない。


(3) 料理
上手いんじゃない。
ただ愛情をこめて丁寧に作っているだけだよ。
それだけで随分違うものなんだ。
姿勢の問題だよ。
様々な物事を愛そうと努めれば、ある程度までは愛せる。
気持ち良く生きて行こうと努めれば、ある程度までは気持ち良く生きていける。


(4) 待ち
ゆっくりとしかるべき時が来るのを待てばいいんだ。
なにか無理に変えようとせずに、物事が流れていく方法を見ればいいんだ。
そして公平な目で物を見ようと努めればいいんだ。
そうすればどうすればいいのかが自然に理解できる。
でもみんな忙しすぎる。
才能がありすぎて、やるべきことが多すぎる。
公平さについて、真剣に考えるには自分に対する興味が大きすぎる。


(5) とにかく待っていればいい
僕は経験からそれを学んだ。
それはいつか必ず動くのだ。
もしそれが必要なものであるなら、それは必ず動く。


(6) 僕の生きる姿勢
耳を澄ませば求めているものの声が聞こえる。
目をこらせば求められているものの姿が見える。



Amazonの内容紹介はこの通り。
失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく。
渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで――。
そこではあらゆることが起こりうる。
羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人が――。
デビュー10年、新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。

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