#498【英国の開戦理由が酷い】阿片戦争(上) 滄海編 陳舜臣 講談社文庫 1973年


阿片戦争(上) 滄海編 (講談社文庫)
講談社
陳 舜臣

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長いこと中国に駐在していた、前の会社の社長は、現代中国を知るには、阿片戦争を知っていた方がいい、と言っていた。

それを聞いてから、だいぶ経ったが、阿片戦争に関する小説を読んでみた。

小説なので、一部はフィクションだが、概ね史実に沿っている。

Amazonの内容紹介は次の通り。
内に人心荒廃し、外に中華思想を振りかざす清朝末期。産業革命後の英国新興資本は、市場を求める中国進出を企ていた。
“阿片を認めるか否か”――暴利と保身に詭計をめぐらす特権商人、官僚達の渦中に、国を憂う清廉潔白な実力官吏林則徐と豪商連維材がいた。
近代中国黎明のうねりを活写する大河小説。


さて、時代は清の黄金期が終わりかけた時期。

これを読んで、初めて知ったのは、清はこのような考えをしていたこと。

⑴ 清にないものはないから、外国と通商して有無通じる必要はない。
清は、茶葉などを交易して、外国に恩恵をほどこしている。

⑵ 清は外交さえ認めない。
中国は天朝であり、同等の国家はこの世界に存在しない。
むこうから進貢してくるぶんには差し支えないが、対等の付き合いをしようなど、思いあがりもはなはだしい。


もうひとつ、知ったことは、清に対する大英帝国の事情。

当時、清からお茶などを買い、自国から清に売るものはなかった。

いわゆる貿易赤字で、それを補えるのが、インド産阿片だった。

阿片の弊害を知っていながら、国を挙げて清に阿片を売ろうとした。

今であれば、国際世論から非難を浴びるだろうが、自国のために押し切るところが、大英帝国。

しかしながら、どうみても理不尽な戦争。

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