#499【林則徐!】阿片戦争(中) 陳舜臣 講談社文庫 1973年


阿片戦争(中) 風雷編 (講談社文庫)
講談社
陳 舜臣

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大英帝国の貿易赤字解消のため、阿片貿易を清に認めさせるため、武力行使も辞さない姿勢の同国。

そして、清の皇帝から阿片撲滅の欽差大臣に命じられた林則徐。

皇帝は、清が世界で一番と思い込む、井の中の蛙だが、林則徐は、両国の戦力を比較して、戦争をしたら負けることは必至とみている。

戦争はしたくないが、このままでは、阿片により国が滅びると危機感を抱く。


高校の世界史の授業で、重要人物として林則徐を覚えたが、小説で読むと、正義感の強い、リアルな人物として伝わってくる。

確かに、世界史で覚えるべき人物だなと感じた。


本書の詳しい内容は、以下のAmazonの内容紹介の通り。

阿片鬼と化す人々に亡国の明日をみた林則徐の阿片厳禁論は、動揺する道光帝の心を掴む。
一地方官吏から欽差大臣へ、積弊根絶に英国と対決すべく広東に乗りこむ彼の周囲に内外の敵。
民族の誇りと将来のために“みごとに戦う”――武力行使に移る英国艦隊の面前で、その威力を知りつつ林は阿片を焼き捨てる。


本書を読んで、なるほどと思ったのは、下記の点。

⑴ 林則徐の観風試
景色を見るのが観光で、その土地の風俗人心を見るのが観風。
役人になるための試験で、試験官だった林則徐は、試験に阿片に関して各自の見聞きすることをかかせた。

⑵ 中国での文民統制
清の時代も、毛沢東の時代も、大戦争では必ず文官が総指揮官になっている。


⑶ 明治維新
産業革命後の欧米は、マーケットとして大きい中国に押し寄せ、日本は後回しにされたため、日本は先例を知る時間的余裕があった。

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