#500【反日と反英の違い】阿片戦争(下) 陳舜臣 講談社文庫 1973年


阿片戦争 (下) 天涯編 (講談社文庫)
講談社
陳 舜臣

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負けるべくして負けた清。

そもそも、支配していたのは中国で数パーセントしかいない満族で、大部分を占める漢族は支配されていた。

清の初めの時代はうまくいっていたかもしれないが、200年もたつと満族は漢族に傲慢な態度となり、漢族は反満族になっていた模様。

そんな中で、満族の命令で出兵した漢族の兵隊をはじめ、一般民衆でさえ、満族よりも英国に勝ってもらったほうがマシ、と思っていた。

民衆を守るべき兵隊が、英兵を恐れて逃げ出していたため。

そうはいっても、英国もひどい。

戦争目的に大義がないため、英兵はやりたい放題で、侵略した地域では、英兵による略奪、強姦、殺戮が横行していた。

疑問に思うのは、中国には太平洋戦争以降、反日感情を持つ人がいるが、ひどいことをした英国には反英感情がなさそうなところ。

150年以上昔のことで、当時を知る人がいなく、時間切れなのか?

それとも、日本に対しては、歴史的に下の国と見ていた国に侵略をされたからなのか?

香港に限っては、英国の植民地となったおかげで、今の繁栄があるからか?

ともかく、阿片のおかげで、満族の清が衰退し、漢族の国(今の中国)が復活したというのは確か。


Amazonの内容紹介は、次の通り。
勇将関天培の壮烈な死、軍機大臣王鼎の“屍諫”、官兵の軟弱に蹶起する山中の民。
だが敗戦また敗戦……迫りくる植民地化への危険に慟哭の想いを噛みしめつつも、崩壊後に来る近代への確実な目覚めを感じて林則徐は野に下る。
時代は変る、いや変えなければ――阿片に内憂外患の清朝末期を鮮烈に描く完結編。

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