#224【蛮族】ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉(上)塩野七生 新潮文庫 2006年


ローマ人の物語〈41〉ローマ世界の終焉〈上〉 (新潮文庫)
新潮社
2011-08-28
塩野 七生

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ついに最終シリーズが発売。

題名の通り、終焉に向かうローマについての物語。

「最後のローマ人」軍総司令官スティリコが、迫りくる蛮族と戦い、なんとか食い止めるが、アホ皇帝ホノリウスがそんなスティリコを処刑してしまう。

将軍がいなくなったローマは、蛮族に攻められて、「世界の首都」ローマ人が陥落。

カエサル、アウグストゥスから五賢帝の時の栄華を誇ったローマが、蛮族に荒されるのは、非常に切ない。

Amazonの内容紹介は次の通り。
テオドシウス帝亡き後、帝国は二人の息子アルカディウスとホノリウスに託されることになった。皇宮に引きこもったホノリウスにかわって西ローマの防衛を託されたのは「半蛮族」の出自をもつ軍総司令官スティリコ。強い使命感をもって孤軍奮闘したが、帝国を守るため、蛮族と同盟を結ぼうとしたことでホノリウスの反感を買う。「最後のローマ人」と称えられた男は悲しい最後を迎え、将を失った首都ローマは蛮族に蹂躙されるのであった…。



グッときたところ。
①外交交渉。
外交交渉には、相手側との間に妥協点を探る柔軟性も必要性だが、引けない一線となれば絶対に引かない毅然とした態度も不可欠だ。

→23歳のスティリコが、ペルシアとの不可侵条約交渉をうまくまとめて、頭角をあらわした。
柔軟と毅然を使い分けるのがミソか。


②スティリコが蛮族や元奴隷からも好かれた理由。
スティリコが、何ごとであろうと公正なリーダーであったところにあった。
部下に対しては厳しかったが、ローマ市民であろうと蛮族出身であろうと元奴隷であろうと、差別はいっさいしなかった。
将兵に与える賞罰も公正で、与えられた当人だけでなく、与えられなかった者まで納得したのである。
また、西ローマ帝国の最高権力者でありながら、私腹を肥やすような行為には一度として手を染めていない。

→こんなリーダーなら、ついて行きたい!


③「パクス・ロマーナ」はいつからいつまでか。
私だったら答えるだろう。
首都ローマが城壁で守られていなかった際限、と。

→カエサルの時代から、AD275年のアウレリアヌス帝の時代まで。
城壁がなくても充分に安全だった、ということ。


* 目次 *
はじめに
第一部 最後のローマ人
 (紀元395年ー410年)



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前シリーズのおさらい。

#89【キリスト教 公認化される】 ローマ人の物語38 キリストの勝利(上) 塩野七生 新潮文庫
(2010年10月7日 記す)


#90【反対派と闘う皇帝ユリアヌス】ローマ人の物語39 キリストの勝利(中) 塩野七生 新潮文庫
(2010年10月16日 記す)


#91【キリスト教に呑み込まれる】 ローマ人の物語40 キリストの勝利(下) 塩野七生 新潮文庫
(2010年10月25日 記す)



ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉 (新潮文庫)
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