#115【任務は果たしている】ローマ人の物語17 悪名高き皇帝たち(1) 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)
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塩野 七生

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カエサルが帝政への道を切り開き、
アウグストゥスがその道を高速道路に変えたとすれば、
この二代目皇帝ティベリウスは、高速道路のメンテナンスを完璧にし、
後任に替わっても、高速道路が田舎道に戻らないようにすることだった。

ティベリウスの任務は次の3つ。
1.皇帝の地位確立による帝政の堅固化
2.国家財政の健全化
3.北の防衛線をライン河で留めるか、
エルベ河まで拡張するかの戦略上の問題

1について、国家要職の選出を元老院に移し、元老院を再興させ、
帝国統治の一翼を担わせた。

2について、人気とり政策をやめ、無駄なもの、
必要不可欠ではない分野の経費削減をした。
ただし、市民からはケチな皇帝と言われた。

3について、エルベ河では、いざという時にガリアへ移動するには
遠く、ガリアをローマ化するためにも、ライン河を防衛線とした。
また、ドナウ河防衛線も強化した。


「悪名高き皇帝たち」となっているが、
このティベリウスはやるべきことはやっているのである。


* 目次 *

第一部 皇帝ティベリウス
(在位 紀元14年9月17日ー37年3月16日)
 カプリ島
 皇帝即位
 軍団蜂起
 ゲルマニクス
 公衆安全
 緊縮財政
 ゲルマニア撤退
 ライン河防衛体制
 東方問題
 ゲルマニクス、東方へ
 総督ピソ
 ドナウ河防衛体制
 ゲルマニクスの死
 ピソ裁判
 アグリッピーナ
 砂漠の民
 ドゥルイデス教
 宗教観
 災害対策
 息子の死
 安全保障
 家族との関係
 元老院との関係

グッときたところ
①エジプト、ギリシャ、ローマ。
「エジプトを代表する建築はファラオの死後のためのピラミッドであり、
ギリシアを代表する建築は人々を保護してくれる神々に捧げた神殿
であるのに比して、
ローマの代表建築をあげよと言われれば、人々の現生の生活に役立つ
街道、水道、橋、会堂、港湾、浴場等のインフラストラクチャーであったと
答えるしかない」

→人々のことを考えているところがすばらしい。


②メンテナンス。
「どこをどう手直しすれば、システムを保持しつつその機能性も
維持できるかを理解できる能力と、それを実行できる決断力が必要だ」

→ティベリウスはこの能力があった。
 要所を知っている。


③誇り。
「誇り高い人とは、何よりもまず自分自身に厳しい人である」

→ティベリウスは息子の死にも、自分にしかできない任務に没頭した。
 悲哀に負けることは許されない。


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