#112【平和な時代】ローマ人の物語15 パクス・ロマーナ 中 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生

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アウグストゥスは、諸々の政策において不備のある点を改革していく。

特に感心するのは、少子化対策。

目的は、ローマ市民権所有者全体の強化のため。

この時代、少子傾向が増え、結婚しない人も増えた。
それは、貧しいからでなく、子を持つことの他に、
快適な人生の過ごし方が増えたから、らしい。

税制の面で差をつけるのは勿論、キャリアの面でも差をつけた。

1.市民集会での投票で同票の場合は、独身者より既婚者、
 既婚者でも子の多い者が順位が高い。

2.元老院での議席取得も、資格・能力が同じ場合は
 上の順位で優先される。

3.元老院属州に赴任する属州総督も同様。

4.公職キャリアには休職期間が設定されていたが、
 子ども一人につき休職期間が短縮される。
 すなわち、出世が早まる。

父親だけでなく、母親にも特典として、資産の遺贈の自由が与えられた。

さらに離婚もやりづらく改めた。


もちろん、現代と違い、教育費がかかるなどということはないが、
時代に応じた対策だったのだろう。


税制改革も単純化した。

1.使えば使うほど税金を安くした。
 こうなれば、使うことに熱心になる。

2.小学生でも計算できる程度の単純さ。


パクス・ロマーナという通り、平和な時代が続く。


* 目次 *
第二部 統治中期(紀元前18年~前6年)
     アウグストゥス、45歳~57歳

 ”少子対策”
 宗教心
 アルプス
 ドナウ河
 「平和の祭壇」
 軍事再編成
 総合戦略
 近衛軍団
 税制改革
 アグリッパ
 マエケナス
 ゲルマン民族
 行政改革
 ドゥルーススの死
 ティベリウスの引退


<グッときたところ>
①平衡感覚。
「平衡感覚とは、互いに矛盾する両極にあることの、
中間点に腰をすえることではないと思う。
両極の間の行き来をくり返しつつ、しばしば一方の極に
接近する場合もありつつ、問題の解決により適した一点を探し求めるという、
永遠の移動行為ではなかろうか」

→妥協とも違うのか?


②マキアヴェリの言葉。
「いかなる事業も、それに参加する全員が、
内容がそれぞれちがったとしても、いずれも自分にとって
利益になると納得しないかぎり成功できないし、
その成功を永続させることもできない」

→それが最大の落としどころ。


③説得力。
「言語のみを武器にして敵をも味方に変えてしまう能力だ。
それは、何を伝えるか、に、どう伝えるか、
をもプラスされてはじめて効力を持つ」

→どう伝えるか、が難しい。


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