#121【凡人皇帝たち】 ローマ人の物語21 危機と克服 上 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)
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塩野 七生

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皇帝ネロが自死した後、ローマ出身の名門貴族で、
スペインで属州総督であった72歳のガルバが皇帝となる。
彼以外にふさわしい人がいなかったらしい。

そんなガルバは、やはり期待にこたえられず、近衛軍団に殺害される。

その近衛軍団がかついだのは、若く活気にあふれ、
積極的で開放的な性格で兵士には人気の高かった、
元老院議員でもある37歳のオトー。

ドナウ軍団もオトーを支持。

しかし、ライン軍団はヴィテリウスを擁立。

内戦となった結果、ドナウ軍団の敗北。
オトーは潔く自死。

そして皇帝となったヴィテリウス。
近衛軍団と、オトー側の兵士全員の処遇を誤る。
それは当然、反ヴィテリウスを増幅させる。

再び内戦となり、ヴィテリウスは殺害され、ヴェスパシアヌスが皇帝となる。

この紀元69年は「すんでのところで帝国の最後の一年となるところだった」一年であった。

皇帝の器ではない人が、皇帝となってしまったのだ。


* 目次 *
第一章 皇帝ガルバ
(在位 紀元68年6月18日~69年1月15日)
ネロの死が、ローマ人に突きつけた問題
人心掌握の策
協力者人事
ヴィテリウス、皇帝に名乗りをあげる
ガルバ殺害

第二章 皇帝オトー
(在位 紀元69年1月15日~4月15日)
人間オトー
「ライン軍団」対「ドナウ軍団」
武力衝突に向けて
大河ポー
「第一次ベドリアクム戦」
オトー自死

第三章 皇帝ヴィテリウス
(在位 紀元69年4月16日~12月20日)
敗者の処遇
シリア総督ムキアヌス
エジプト長官アレクサンドロス
ヴェスパシアヌス、皇帝に名乗りをあげる
本国イタリアでは
帝国の東方では
「ドナウ軍団」
「第二次ベドリアクム戦」
ヴィテリウス殺害


<グッときたところ>
①若き総督オトーの属州統治。
「属州のすみずみまで視察し、必要な指示を与え、
それを確実に実行に移すというローマ式の統治法を貫いた」

→自分の目で見る。


②歴史から学ぶ。
「教える側よりも学ぶ側の資質しだいだと思えてならない」

→内戦後の統治について、カエサルがいい見本となるのに、
ヴィテリウスはまったくそれを学んでいない。


③紀元69年の内戦の解決。
「想像力では劣っていても、今何が必要か、を曇りのない眼で直視できる、
健全な常識の持ち主であれば十分なのだ」

→新しいシステムを構築するなら別だが、そうでなければ常識があればよい。


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