#122【コロッセオの皇帝】ローマ人の物語22 危機と克服 中 塩野七生 新潮文庫


ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中) (新潮文庫)
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塩野 七生

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凡人皇帝が即位、殺害を繰り返していたころ、
西方のガリアではゲルマン系ガリア人、ゲルマン族などが独立を目指し、
反乱を起こした。
これは、ローマ帝国の皇帝即位で内戦が繰り返すことに、
ガリア人がローマ人への敬意を失っていたことも原因のひとつ。
この反乱は、ローマ軍が勝利し、いつもの寛容の方針で解決。

さらに東方ではユダヤ問題で反乱が起きた。
現在もユダヤ問題は解決していないが、ユダヤ民族の特殊性は次の5つ。

1.居住地域のパレスティーナ一帯が強大国の治める
 シリアとエジプトを結ぶ線上に位置する。

2.ユダヤ民族がすこぶる優秀な民族。
 支配者から見れば、支配しづらい。

3.ユダヤ民族の離散傾向。
 儲けられる都市ならば、ありとあらゆる都市にコミュニテイがあった。
 それらは本国とのつながりが強い。

4.他民族に支配された歴史が長いため、何に対しても過敏に反応する。

5.一神教のため、宗教が政治に介入する神権政体となる。


ユダヤ問題がユダヤ民族だけの問題ではないのは、3つの対立があったため。

1.交易商人として、ギリシア系住民とユダヤ系住民の対立。

2.ユダヤ人の急進派と穏健派の対立。

3.ギリシア系住民プラスローマ軍とユダヤ系住民の対立。


これらを一挙に解決するには、大国のローマ軍が出動するしかなかった。
降伏する者は許すが、抵抗する者は敵と見なす、として攻撃し、
イェルサレムを落城して、ローマ軍が勝利した。
ただし、ユダヤ教を禁止にはせず、反ローマではなければ、
信教の自由を認めたままである。


さて、皇帝のヴェスパシアヌス、何で有名かというとコロッセウムを
建造したことで有名。

彼は飛びぬけた才能があったわけではないが、健全な常識を持ち、
庶民的な日常のふるまいで穏やかな治世となった。

内乱後の帝国の再建に努めた。
また、大きな問題が起きないよう、事前に手を打っていた。


* 目次 *
第四章 帝国の辺境では
属州兵の反乱
ユリウス・キヴィリス
攻め込まれるローマ軍
「ガリア帝国」
ローマ史はじまって以来の恥辱
反攻はじまる
勝利と寛容
「ライン軍団」再編成
ユダヤ戦役
予言
戦役中断
戦役再開
イェルサレム落城

第五章 皇帝ヴェスパシアヌス
(在位 紀元69年12月21日~79年6月24日)
ローマへの道
帝国の再建
人間ヴェスパシアヌス
「皇帝法」
後継者問題
元老院対策
人材登用
「騎士階級」と平民への対策
ユダヤの王女
コロッセウム
財政再建
「パンとサーカス」
教育と医療
財源を求めて



<グッときたところ>
①敗者の処遇。
「報復の応酬こそが国家の自壊につながる」

→ローマの常套手段、寛容が統治には一番。


②玉砕。
「生きていかねばならないのが人間社会の現実である。
玉砕は、後世を感動させることはできても、所詮は自己満足にすぎない」

→ローマ人の物語でよく出てくる、旧日本軍への批判。


③コロッセウム。
「ドイツの文人ゲーテの言ではないが、イタリアを旅するには
肉体の眼だけでは不充分で心の眼も必要である」

→同感。遺跡にどういう歴史があるのかを知っていれば、より楽しい。

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