#148【キリスト教は支配の道具】ローマ人の物語37 最後の努力 下 塩野七生 新潮文庫

ローマ人の物語〈37〉最後の努力〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
塩野 七生

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コンスタンティヌスは、18年に及んだ権力抗争に勝ち残り、専制統治をしく。

新しい首都、新しい政体、新しい宗教による新生ローマ帝国を作ろうとする。

首都はローマから、現在のイスタンブールであるビザンティウム(のちにコンスタンティノポリスと呼ばれる)に移す。
そこは天然の要害で、敵からの襲撃は難しい。

政体は、コンスタンティヌスが専制君主として、法で成り立つローマ帝国だったのが、彼一人で決められる非法治国家となる。

宗教は、ここが重要で、キリスト教を利用して、統治・支配の権利は神から与えられたもの、として、専制君主制を強化した。


キリスト教の時代となったことで、彼の時代から中世になったと言われる。


*  目次  *
第2部  コンスタンティヌスの時代(承前)
(紀元306年ー337年)
  唯一人の最高権力者
  新都建設
  指導層の変貌
  軍の変貌
  富の格差
  家庭内悲劇

第3部  コンスタンティヌスとキリスト教
  雌伏の時期
  表舞台に
  「ミラノ勅令」
  キリスト教振興策
  ニケーア公会議
  「インストルメントゥム・レーニ」つまりは「支配の道具」

<グッときたところ>
①宗教と争いごと。
「宗教を大義名分に使えなければ争いは人間同士のことになり、単なる利害の衝突にすぎなくなる。
ゆえに、争うことが損とわかるや自然に収まる。
宗教を旗印にすると、問題は常に複雑化するのだった」

→それならば、宗教をなくせばいいのに、というのは日本人的考えだろうか。

②ローマによる世界の支配。
「ローマ人は三度、世界を支配した。
初めは軍団によって。
次いでは法律によって。
そして最後はキリスト教によって」

→と考えると、この時代はローマ帝国の第三の時代か。

③コンスタンティヌスの驚嘆すべき政治センス。
「現実世界における、つまりは俗界における、統治ないし支配の権利を君主に与えるのが、「人間」ではなく「神」である、とする考え方の有効性に気づいた」

→そう言われると、人間は政治に参加できなくなりそうだ。

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