#305【事をなす人間の条件】竜馬がゆく(8) 司馬遼太郎 文春文庫 1975年


竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)
文藝春秋
司馬 遼太郎

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筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった。
それを坂本竜馬という、田舎うまれの、地位も学問もなく、ただ一片の志のみをもった若者にもとめた。

というのが竜馬がゆくの主題。

竜馬がゆくを読んで、「事をなす人間の条件」とは、上でも述べているように、志だろう。

付け加えると、それ成し遂げたいという強い思いと、そのための行動力だと思う。


さて、この八巻では、ついに大政奉還に至る。

最も感動するのは、その知らせを竜馬が聞き、感激するところ。

竜馬は、知らせを聞いてこう言ったという。

大樹公(将軍)、今日の心中さこそと察し奉る。
よくも断じ給へるものかな、よくも断じ給へるものかな。
予、誓ってこの公のために一命を捨てん。

著者曰く、大政奉還とは、竜馬が企画し、慶喜が決断したもの。

慶喜の自己犠牲への感動から、竜馬は上のように呟いたらしい。

竜馬が素晴らしいのは、その日のうちに新政府案を作っているところ。

多くの志士が討幕!と叫んでいても、その後を考えていたのは、竜馬くらいだったそう。

こういうところは、大いに見習ねば!


Amazonの内容紹介はこの通り。
慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。
―時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。
しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へ押しあけたまま、流星のように…。
巻末に「あとがき集」を収む。



グッと来たところ。
①沈黙
一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだと竜馬は思っている。

→多くを語らないことで、その一言の重みがますのか?
ただし、しゃべらないと、しゃべらない人だと言われる。
さじ加減が難しい。


②事実
弁論よりも事実を作りあげ、事実をして言わしめるというのは、竜馬が脱藩以来、終始とりつづけてきたやり方である。

→①と同様、余計なことは言わずに行動で示す!


③仕事
仕事というものは、全部やってはいけない。
八分まででいい。
八分までが困難の道である。
あとの二分はたれでも出来る。
その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。
それでなければ、大事業というものはできない。
→不幸にも、事実、暗殺され完成の功は人に譲った竜馬。
ゼロからつくるというのは、本当に骨を折るもの。


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