#348【出世頭!秀吉】新史太閤記(上) 司馬遼太郎 新潮文庫 1968年


新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)
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司馬 遼太郎

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四年くらい前、これを読んだ。

当時は司馬遼太郎を読み始めた時期で、「竜馬がゆく」、「燃えよ剣」などに続いて読んだような気がする。

正直言って、長いな~、秀吉エロいな~というくらいで、そんなにおもしろいと思わなかった。

しかし、司馬遼太郎の作品をかなり読み、日本史の知識が増えた現在に読んで見ると、とてもおもしろい!

秀吉がどんな人かはもちろん、準主役級の人物もどんな人か、だいたい分かるので、「さすが官兵衛!」などと唸ることもしばしば。

準主役級というのは、こんな人たち。

・織田信長
・竹中半兵衛
・黒田官兵衛
・柴田勝家
・石田三成
など。

司馬遼太郎の作品を横断的に読むのは、いろいろな視点から眺められて、おもしろい!


さて、秀吉。
(上巻での呼び名は、「猿」ついで「藤吉郎」)

末端の身分から出世をしていくが、根底にあるのは、苦しい生活の経験から来る、「失うことは何もない」ということ。

だから、気に入られるためなら、猿になりきることでも、何でもできる。

変なプライドがない。

それが、秀吉が出世していった理由のひとつだと思う。


Amazonの内容紹介がなぜか載っていないので、新潮社のホームページより。

日本史上、もっとも巧みに人の心を捉えた“人蕩し”の天才、豊臣秀吉。
生れながらの猿面を人間的魅力に転じ、見事な演出力で次々に名将たちを統合し、ついに日本六十余州を制覇した英雄の生涯を描く歴史長編。
古来、幾多の人々に読みつがれ、日本人の夢とロマンを育んできた物語を、冷徹な史眼と新鮮な感覚によって今日の社会に甦らせたもっとも現代的な太閤記である。



グッときたところ。
①猿顏を活かす
どうすればこの面が、自分のために役立つか。
という、いわば顏だけを取りはずして、それを一個の道具としてあれこれ考えたまでのことであった。
面は猿の精神にあっては自分ではない。
自分とは別の、単に道具にすぎなかった。

→「どうすれば役に立つのか」という考え癖をつけたい!


②信長の道具好き
とにかく、道具ずきということで馬好きであったし、同時に人間好きでもあった。
人間という道具の使い応えを知る感覚は天才的に鋭敏だったし、使えるように教育する能力の点でも、おかしなほどに旨かった。

→今で言うと、iPadとかを人に先駆けて使うタイプだったのだろう。


③蜂須賀小六がみる猿(秀吉)の美点
あくまでも陽気なことであった。
これだけの重囲のなかにありながら絶えず笑い声を立てて守備隊と作業隊を励ました。
「人の気が沈めば、戦はしまいだ」
→将が明るければ、部下たちもそう思うのだろう。



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↓関連本その1 織田信長
#86【革命家】 国盗り物語(3) 織田信長 前編 司馬遼太郎 新潮文庫
(2010年9月29日 記す)



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↓関連本その2 黒田官兵衛
竹中半兵衛も出てくる。
#208【黒田官兵衛】播磨灘物語(1) 司馬遼太郎 講談社文庫 1978年
(2011年8月17日 記す)

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